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ご卒園、ご卒業、おめでとうございます。
街は新生活の買い出しのために人手が多く、お店に行く度に、人混みが苦手な私はいちいち目眩に襲われていて、なかなかつらい春です(笑)

あなたは、どの季節か一番好きですか?
私は、桜の花が咲き終わる頃でしょうか、新緑の頃です。
私の大好きな歌詞に

「葉桜の向こう側
顔を上げれば
夏の雲が見える
そんなはずないのに
見たよ 確かに」

(鈴木亜美 featuring キリンジ「それもきっとしあわせ」作曲:堀込泰行 作詞:堀込高樹)
という部分があって、ここ!!季節のここの部分が好きなの!!と、歌を聴くたび、すとん、と腑に落ちる感があります。


ところで、2017年に入ってから今、3月末までに4つ、コンサートの伴奏をさせていただきました。

昨年までだったら、演奏者として先ずお呼びがかかったことについて喜ぶという、私にとっては春のような、季節でした。
ピアノの演奏をすることは大好きで、その一番大好きなことを仕事に出来る喜び。

しかし、なんというか単に考えすぎで大袈裟かも知れませんが、現在置かれているこの季節は、私にとっては一気に「初秋から秋へ」(作曲:中田喜直)という雰囲気です(笑)
いや、もっと言うと本人は冬くらいと思っています。

というのも、段々ご依頼をいただく曲が、シンプルに言って難しくなっていて、更に曲数も多く(3件同時に練習していた時は40曲あった)、そして本番の機会も多く。

さて、そんな中で一番恐ろしいのは、
「あっ。この人、真剣にピアノ弾いてるのかな…
ちゃんと譜読みする時間無かったのかな…
忙しかったのかな…
あんまりこの曲、好きじゃないのかな…」
という風に思われる演奏をしないか、です。

これは、つい私がやってしまった!
ということではなく、実際に色んな方のピアノのコンサートなどで、私自身が感じることがあるからで、それってとても恐ろしいことだと思うのです。

それは世界的に名のある人のコンサートでも、です。

なんというか、ずるをして誤魔化しても分かってしまう。
じゃあどうしたらいいのかというとたぶん、
矢張り人を動かすのは心の問題と思うのです。

演奏でやりたいことを表現出来るようになるには絶対に、技術は不可欠ですが、
それプラス、没頭する気持ちというか、伝えたいと思う姿勢というか、それは小さな幼稚園の生徒さんでも物凄く感じられることもあれば、逆に世界的に名のあるピアニストに感じられないこともあるのです。


そうならないように私は、矢張り今、技術を磨くべきでもあり、そして没頭するべき時期でもあるという、春ではない、気分なのてす。
浮かれている場合ではないという。

いや、でも、
桜はとっても、心待ちにしています。

はやく花筏を見たいし、暖かくなったらドライブに出掛けたい。
浮かれる自信はあります(笑)

あ、そうか!
聴いている人には生命力が伝染していくような春を感じてもらえるように、
しかし自分は、常に浮かれてはいられない、初秋あたりの心持ちで、ということなのだろうか!

すとんと腑に落ちたので練習します(笑)



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ピアノの師匠に薦めていただいて読み始めた本、
「ピアノの練習室」(著者:小林仁)。

前書きから早速名言が。
要約すると

楽譜は設計図、
演奏は建物、
それは緻密で正確でなくてはならない、
建物を芸術と呼ぶかどうかは見た他人が決めること、
自分で言うな!

ということが書いてあります。
面白そう!(笑)